大切な鞄には「あんこ」を入れましょう。
高級な鞄を頑張って買った私としては、できるだけ
長く使っていきたい思うところ。
物を長く使うためには、様々な工夫があるんです。
前回、革靴のシューツリーについて投稿しましたが、
鞄についても、型崩れ防止が必要になります。
その切り札となるのが『あんこ』です。
『あんこ』というのは正式名称ではありませんが、
いわゆる詰め物です。
中身がカラになったペッタンコ状態の鞄は、保持力が
無く自立できません。
このまま置いてしまうと、思わぬところにシワや
折り癖が出来てしまいます。
ナイロン素材の場合はそこまで酷くはなりませんが、
本革の場合は特に注意が必要です。
このシワを伸ばし、鞄が自立できる程度にパンパンに張った
状態にしておくために、『あんこ』を詰めていくことに
なります。
鞄の形や大きさは様々なので、あんこもそれに合わせて
自分で作る必要があります。
あんこの材質も、人によって様々。
代表的なものは、紙かプチプチ(梱包用緩衝材)。
私は、紙とプチプチのハイブリッド仕様にしています。
まずは、プチプチを鞄の大きさに合わせて座布団の
ようなクッションを作ります。
クッションは、鞄の 縦×横×厚み で大まかに決めます。
養生テープで留めて出来上がり。
鞄にプチプチを詰めた後の空きスペースに、
梱包用の白紙と新聞紙をさらに詰め込みます。
新聞紙のインクには、防虫効果があるそうです。
是非とも『あんこ』に混ぜておきたいところですが、
インクが移ったらイヤなので、鞄の生地には直接触れない
ように白紙で包んで入れます。
(最近の新聞紙で、そこまで色移りするようなことはない
と思いますが、念のためです。)
あまりパンパンに詰め込み過ぎると、ファスナーや留め具に
負荷がかかり過ぎるので注意が必要です。
鞄の生地にシワが出ないよう張った状態を目指しつつ、
自由に開閉できる程度に詰め込みましょう。
鞄の本来の形を保持し、シワを伸ばした状態で自立します。
休日は必ずこの状態にして、鞄の形を整えることに
しています。
面倒と言えば面倒なのですが、良い物を長く使うならば
この方法が最も効率的で安上がりだと思います。